STEP 6

決済と購入後の諸手続き
資金の精算と資産の登記

いよいよゴール!鍵の受け取りと、その後の税金の話。

このページの要点

  • 決済日には、物件価格以外に「諸費用(7〜10%)」の精算が必要。
  • 「抵当権設定前実行」を使えば、登記費用を約10万円節約できる可能性がある。
  • 購入後数ヶ月〜翌年にくる税金(不動産取得税・固定資産税)に備える。

STEP 1から始まった長い家探しの旅も、ついに最終段階です。
売主が売却を承諾し、本審査も通過しました。あとは資金を支払い、鍵を受け取るだけです。

1. 決済(引渡し)当日の流れ

決済は銀行の個室などで行われるのが一般的です。単にお金を払うだけでなく、法的に「所有権」をあなたのものにする重要な日です。

🏦
融資実行
銀行から入金
💸
残代金支払
売主へ送金
⚖️
諸費用精算
手数料・税金
📝
登記申請
司法書士
🔑
引渡し
鍵の受領

2. 決済時にかかる「諸費用」の内訳

ここで支払うのは物件価格の残金だけではありません。諸費用(物件価格の7〜10%)の内訳を理解しておきましょう。

決済時の諸費用内訳イメージ

物件価格以外に支払うお金の割合(例)

項目 内容 目安
仲介手数料 不動産会社への報酬 物件価格×3%+6万円+税
銀行手数料・保証料 ローン借入費用 約60〜80万円程度
登記費用 登録免許税+司法書士報酬 30〜50万円程度
火災保険料 引渡し日から補償開始 15〜40万円(プランによる)

3. 登記費用を賢く削減:「抵当権設定前実行」

特に「土地を買って注文住宅を建てる」場合に使える、上級テクニックです。

💡 抵当権設定前実行とは?

通常は「土地購入時」と「建物完成時」の2回、銀行の抵当権を設定するため、費用が2倍かかります。
これを「最後の1回にまとめる」ことで、登記費用を節約する方法です。

抵当権設定費用の比較イメージ

※利用には「大手ハウスメーカーでの建築」など銀行ごとに条件があります。必ず担当者に確認してください。

4. 購入後にかかる税金(忘れた頃にやってくる)

引渡しが終わっても、税金の支払いは残っています。通知が来てから慌てないようにしましょう。

① 不動産取得税

時期:購入後数ヶ月〜半年
一度だけかかる税金です。軽減措置の申告を忘れずに行いましょう。

② 固定資産税・都市計画税

時期:毎年4〜6月頃
所有している限り毎年かかります。土地については軽減措置がありますが、建物にはありません。

🎉 おめでとうございます!

STEP 1からSTEP 6まで、長い道のりお疲れ様でした。
この「決済」は行政的なゴールですが、あなたの新しい生活の「スタート」でもあります。

あなたが手に入れたマイホームは、単なる「消費」ではありません。
正しい知識で守り育てていく大切な「資産」です。
ここまで学んだ知識(立地の重要性、金利の仕組み、リスク管理)は、
今後の人生でも必ずあなたを守る強力な武器になります。

最高のマイホームで、素晴らしい人生を!

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