決済と購入後の諸手続き
資金の精算と資産の登記
いよいよゴール!鍵の受け取りと、その後の税金の話。
このページの要点
- 決済日には、物件価格以外に「諸費用(7〜10%)」の精算が必要。
- 「抵当権設定前実行」を使えば、登記費用を約10万円節約できる可能性がある。
- 購入後数ヶ月〜翌年にくる税金(不動産取得税・固定資産税)に備える。
STEP 1から始まった長い家探しの旅も、ついに最終段階です。
売主が売却を承諾し、本審査も通過しました。あとは資金を支払い、鍵を受け取るだけです。
1. 決済(引渡し)当日の流れ
決済は銀行の個室などで行われるのが一般的です。単にお金を払うだけでなく、法的に「所有権」をあなたのものにする重要な日です。
銀行から入金
売主へ送金
手数料・税金
司法書士
鍵の受領
2. 決済時にかかる「諸費用」の内訳
ここで支払うのは物件価格の残金だけではありません。諸費用(物件価格の7〜10%)の内訳を理解しておきましょう。
決済時の諸費用内訳イメージ
物件価格以外に支払うお金の割合(例)
| 項目 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 不動産会社への報酬 | 物件価格×3%+6万円+税 |
| 銀行手数料・保証料 | ローン借入費用 | 約60〜80万円程度 |
| 登記費用 | 登録免許税+司法書士報酬 | 30〜50万円程度 |
| 火災保険料 | 引渡し日から補償開始 | 15〜40万円(プランによる) |
3. 登記費用を賢く削減:「抵当権設定前実行」
特に「土地を買って注文住宅を建てる」場合に使える、上級テクニックです。
💡 抵当権設定前実行とは?
通常は「土地購入時」と「建物完成時」の2回、銀行の抵当権を設定するため、費用が2倍かかります。
これを「最後の1回にまとめる」ことで、登記費用を節約する方法です。
抵当権設定費用の比較イメージ
※利用には「大手ハウスメーカーでの建築」など銀行ごとに条件があります。必ず担当者に確認してください。
4. 購入後にかかる税金(忘れた頃にやってくる)
引渡しが終わっても、税金の支払いは残っています。通知が来てから慌てないようにしましょう。
① 不動産取得税
時期:購入後数ヶ月〜半年
一度だけかかる税金です。軽減措置の申告を忘れずに行いましょう。
② 固定資産税・都市計画税
時期:毎年4〜6月頃
所有している限り毎年かかります。土地については軽減措置がありますが、建物にはありません。
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