船橋市・習志野市を中心に千葉県で新築住宅・中古住宅・土地を販売・買取している「サワキタ不動産」です。
今回は、違法広告について、ご説明いたします。
■違法広告「ステカン」「マキカン」にご注意
「ステカン」「マキカン」、、、不動産業界でない方にはほとんど馴染みのない言葉だと思います。
不動産業界では、電柱などに張り付けたチラシを「捨て看」「巻き看」などと呼びます。
「捨ててしまう看板」という意味です。
迷惑防止条例などで禁止されていることもありますが、そもそも街の見た目も悪くなりますし、雨ざらしになってボロボロになったりと、非常に迷惑なものです。
そして一番問題なのが、その物件がたいていロクデモナイという点です。
■パッと見は魅了的、、、しかし
そんなステカンが我が家の目の前の電柱に貼られていましたので、折角ですので物件を調べてみました。
ステカンの宣伝文句は以下です。
- 〇〇駅徒歩14分
- 1280万円の特別価格
- 希少物件
- 現金購入で割引いたします!
- 連絡先090-××××-××××(担当:〇〇)
といった内容でした。
看板にはいいことしか書いていなかった・・・
確かに、相場価格からしてみれば破格の値段です。
ただ、土地や建物の広さも不明、築年数も不明、担当会社の名称も連絡先も不明です。
必要な項目の記載もなければ、記載してはいけない宣伝文句を使っていたりと、広告のルールをダイナミックに無視しています。
そして、肝心の販売物件はというと、
- 建物面積70㎡未満の木造2階建
- 築50年の旧耐震基準
- 接道2m以下で再建築が基本的に不可
- 建ぺい率・容積率が法定基準越え
- 駐車スペースなし
- 私道持分あり
- 瑕疵担保免責(家に問題があっても売主の責任は無し)
という、イレギュラー要素を網羅した悪条件の塊のような物件でした。
普通に考えれば、真っ先に検討候補から外すべきですね。
■問い合わせるのはダメ
もちろん、こういった物件が絶対に悪いわけではありません。
リスクを承知したうえで、慎重に費用対効果を検討しながら、投資用やセカンドハウス用に購入することはありだと思います。
ただ、一般消費者の方がチラシの謳い文句に惹かれて問合せをすることだけは、絶対にお止めください。個人情報が流出してしまう危険があります。違法な広告をする会社ですので、物件についての正確な情報をアナウンスしてもらえる可能性がほぼありません。営業方法についても、業法に則ったものである保証はありません。あとからトラブルになることが目に見えています。
■安い物件には安い理由が必ずある
お住い購入で時間がかかってくると、どこかに「未公開」の「お得」な、「掘り出し物件」があるのではないかと考えてしまいがちです。
ただ実際には、そのような物件はほぼありません。
物件の値段が安いのは、安くないと売れないからです。
必ずその価格である「理由」があります。
お住まい購入は、人によっては一生に一度の高額な買い物です。
失敗しないお住まい探しをしてください。
サワキタ不動産では、住宅購入についてのご相談も承っております。お気軽にご相談ください。